ナノ粉砕が可能な３次元ボールミルは低発熱、高均一に粉砕・混合・分散が可能なボールミルです。容器はジルコニア、アルミナを用意、ＰＣ制御タイプで速度・回転数の設定やパターン制御も可能です。
縦横2つの回転軸を有する3次元ボールミル(3次元リアクター)。二軸の回転を調整することによりランダムな方向に運動するため、容器全体を利用した効率良い粉砕・混合・分散・乳化を実現します。粉砕には「3次元ボールミル」として、混合・分散・乳化には「3次元リアクター」として使用出来ます。
特長
- 独自の高速３次元運動
３次元ポールミル（３次元リアクター）の高速３次元運動は非臨界。粒子の非凝集・非固形化を実現。従来不可能とされた粉砕・混合・分散を解決します。
- 低発熱
容器全体面を利用し摩擦熱が容器全面に分散する為、摩擦熱が発生しにくく、ペラ・羽根も使わない為、せん断熱の発生も抑えられます。
- 強摩擦力
高速３次元運動は強い摩擦力を生かした粉砕で粒径が丸みを帯び、粒子のムラが少ないです。
- 比重・粘度の異なるサンプル混合が可能
高速３次元運動は混合時に微粒子が容器内を常に動き回る為、凝集の時間を与えず短時間で高均一に混合が可能です。また、有機物と無機物の混合なども可能です。
３次元ボールミルと２次元ボールミルでの粉砕・混合評価
酸化ニッケル（NiO2）の乾式粉砕 粉砕時間：３０分
粉砕前
粒度分布：0.45μmと6μmのダブルピーク
2次元ボールミルでの粉砕
粒度分布：0.45μmと3.2μmのダブルピーク
3次元ボールミルでの粉砕
粒度分布：0.5μmのシングルピーク
市販の塩と胡麻の混合
「塩」「胡麻」の混合 混合時間：２時間
２次元ボールミルでの混合
２次元ボールミルでは軽比重の胡麻が外側へ重比重の塩が内部へ
３次元ボールミルでの混合
３次元ボールミルでは全体が高均一に混合
用途
- 電機／金属／窯業／ガラス／化学製品
素材の質、向上(高速3次元回転を活用した、ペラや羽根を使わない高均一混合、分散を実現
- 比重、粘度差のある物質(例:金属、セラミックスと樹脂)の混合
- 電池材料、セラミックス材料、磁性体の高均一混合
- エレクトロニクス用ペースト、インクの高均一混合
塗料の質の向上を実現
- 金属、ガラスと有機溶媒の高均一混合、分散
- 耐熱性・耐光性・耐水性の向上
- 小粒子化でノズル詰まりの防止
- 発色性、保存性、速乾性の向上
製造プロセスでの製品廃棄コスト削減
- 製造プロセスでの低発熱化での製品廃棄削減
- 微粒子化で細胞内へ高効率デリバリーが可能（細胞標的指向性の向上）
- 不均一混合による製品破棄削減
ＰＣ制御画面：3DB-80(PC)
主な仕様
| 型式 | 3DB-210 | 3DB-80 | 3DB-80(PC) |
|---|---|---|---|
| 方式 | 主軸/3次元軸独自制御式 | ||
| 制御 | 手動（オプションでPC制御可） | 手動 | PC制御(マニュアル＆プログラム運転) |
| 主軸（上下方向）回転数 | 0～200rpm | 0～600rpm | |
| ３次元軸（左右方向）回転数 | 0～200rpm | 0～600rpm | |
| 実質３次元枠回転軸 | 0～400rpm | 0～1200rpm | |
| 電源 | AC100Vまたは220V 300W DCブラシレスモーター2台 | AC100V or 220V ステッピングモーター3.5N・m2台 | |
| 最大消費電力 | 600W | 240W | |
| 容器 | ジルコニア、アルミナφ800ml 球または円柱容器 (最大処理500ml) SUS 半球φ210ml 合わせ容器((最大処理1200ml) 金属（S45C、ステンレス、クロム銅、タングステン等）半球合わせ容器他仕様有り |
:ジルコニア、アルミナφ80mm球容器 （最大処理100ml程度） φ100mmPE球容器 金属(S45C、ステンレス、クロム鋼、タングステンカーバイトなど)半球合わせ容器 |
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| 寸法 | 幅690mm x 奥行420mm x 高さ380mm（扉解放時720mm） | 幅650mm × 奥行310mm × 高さ270mm（扉解放時460mm） | |
| 重量 | 36kg | 29kg | |
| 筐体カラー | グレー／ホワイト | ||
